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なんでこんな最悪の状態にいる人がこんなに大きな夢を持てるんだろう、それってすごいよねと。 入院していて、まだ退院の予定も立っていなかったときに、「今一番心配なことは何ですか」と教授回診で聞かれて「来年ハワイに行けるかどうか、春頃の予約が取れないんじゃないかって心配なんです」と私が答えたときに、先生方は、これはいけると思われたそうなんです。
彼女は来年の春頃ハワイに行くつもりで予約の心配をしてそこで、ほんとは生きるか死ぬかわからなくて、どうしていいかわからないと言うのは簡単だけど、それがわからないのは、患者である私も、お医者様も一緒だったわけです。 そんなときこそ夢を語るべきだし、また、夢を語ることで元気も出るし、その夢はやがて実現できるのです。
人はいいときにではなく、悪いときに評価されます。 悪いときに、どうせダメだ、と思っても、同じ口でものを言うのであれば、不平不満よりは、夢を語りたい。
夢に愛される女性というのは、人生で一番ピンチのときに夢を語れる女性です。 そして、ピンチのときに語った夢というのは、相手もこの人はいまピンチだとわかっているから、それでも一生懸命生きていこうという姿勢を必ず見てくれていて、成功したときに、あんなピンチだったときでも、彼女は明るく前を向いていたよね、と思っていました。

自分の夢だけれども、その夢が相手に夢を与えるような夢を語りたい。 入院中、先生に「すべてを捨てて、治療に専念してください」と言われて、今まで努力して築き上げたものを一夜にしてすべて失うんだと思ったんですね。
私がどれだけの思いで築き上げてきたのか、先生方はわからないでしょう。 なのに、なぜそれが言えるのって。
結局、そのとき進めていた事業は手放すわけですけど、生きることには代えられないんですね。 生きることの方が、死ぬことよりもずっと難しいんだ。
生きることはすごく大変だけれど、女性だから生きてこそ花だと思ったんですね。 80歳になっても、90歳になっても、生きてこそ花なんですね。
病院ですから、いろいろと不平不満があるわけです。 まずは食事がまずい。
衣食住が満たされないと心が殺伐としてきますから、「衛生課の先生に要望書を出しました、私にフカヒレはいつ届くんでしょうか」「お肌だって荒れてきました。 つばめの巣のスープも頼みました、どうしたんでしょうか、先生」食事がまずくて飽き飽きです、なんて言わない。

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